お薬を飲むときの注意を守りましょう
副作用の発生を防いだり、薬が正しく効くように、薬にはいろいろな形があります。
薬を使うときには次の様な注意を守りましょう。
錠剤・カプセル剤
錠剤は何層にも分かれた膜でおおわれているものが多いです。
これは、内側に行くほど溶けにくい成分となっていて、胃で効果を発揮する成分や、腸で効果を発揮する成分がきちんと効果を発揮するようにコーティングしているのです。そのため、錠剤をかみ砕いてしまうと、本当は腸で効いてほしい成分が胃で溶けてしまい、腸まで届かないなんてことになってしまいます。
カプセル剤は、カプセルと呼ばれる容器の中に、様々な成分が入っています。
くすりの溶ける量を調節したり、途中で溶けてしまわないようにしてあったり、また、苦味等のある薬を飲みやすくするためのものもあります。
そのため、カプセルの中身を出してしまうと、期待する効果が得られないことがあるばかりか、思いもしない副作用が現れてしまうこともあります。
また、のどにくっついてしまうと本来の効果が得られませんので、コップ一杯の水またはぬるま湯で飲みましょう。
散剤・顆粒剤
薬を粉末状にしたものを散剤、粒状にしたものを顆粒剤と呼びます。
喉にくっつかないように、多めの水またはぬるま湯と一緒に服用しましょう。
苦みがある場合はオブラートやお薬服用ゼリーなどを使うと飲みやすくなります。ただし、生薬配合のように、苦味が胃の働きを高めるなど、そのまま服用した方が効果を得られるものもあります。
液剤
主成分が沈んでいたりするので、よく振ってから飲みましょう。
雑菌が入ったりしますので、容器に直接口をつけて飲んだりしないようにしましょう。
また、目薬の容器の先端が目やまぶた、まつげなどに触れないように注意しましょう。
貼付剤
痛みやこりがあるところに、しわがよらないように貼付しましょう。
また、汗などの水分があるとはがれやすくなるため、水分をよく拭き取ってから貼付しましょう。
関節に貼る際は、切れ目を入れるとはがれにくくなります。
座薬
肛門から挿入します。水で濡らすと入りやすくなりますが、それでも入りにくい場合は、ワセリンやクリームなどを少量塗って滑りをよくしてから、指の第一関節くらいまで押し込みましょう。
すでに飲んでいる薬以外に薬を飲むときは注意が必要です。
すでに飲んでいる薬と新しく飲もうとする薬の成分が重複していたりすると、効きすぎてしまい、副作用が現れることがあります。
また、一緒に飲むことで効き目が弱くなってしまったり、効きすぎてしまったりすることなども考えられます。
そのようなときは、かかりつけの薬剤師に相談しましょう。お薬手帳をお持ちいただくと、より詳しく調べることができます。