じめじめシーズンに気になる水虫の悪化
水虫の原因になる白癬菌は、カビの一種で高温多湿の環境を好みます。自分では気が付いていなくても靴下の中で汗をかいているなど、靴や靴下の中は湿っていることが多く、梅雨の時期は水虫の悪化に注意が必要です。外出時に雨が降っていたら、帰宅後にはしっかりと靴や靴下を乾かすようにしましょう。
低気圧による体調不良
低気圧になると、気圧の変化に対して体が調整しようとするため、結果として自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、ADL低下につながるさまざまな症状が現れることがあります。
・気分が憂鬱になる
・体がだるい
・疲れやすい
・風邪をひきやすい
・頭痛
・食欲不振
など
また、膝や肩などの関節に痛みがある人や神経痛を持っている人は、症状が悪化することもあります。
梅雨の時期は、いつもより体が疲れやすくなったり、不快な症状が出やすくなったりします。この時期は注意が必要という認識を持って、十分な休息や睡眠をとるように心がけましょう。
外出機会の減少によるフレイルのリスク
雨が続くと外出の機会が減り、運動量が減少してしまうこともあります。活動量が減ると筋力の低下によってフレイルの状態に陥り、生活不活発病を引き起こす恐れがあります。食欲の低下による低栄養や筋力・体力の低下、体を動かさないことによる睡眠の質の低下などを予防するためにも運動を心がけるとよいでしょう。
運動は、室内で安全にできる体操をするほか、室内の掃除を高齢者本人がするだけでも効果的です。高齢者がなるべく身体を動かす機会を意識して作るとよいでしょう。また、外出が減り他者との交流の機会が少なると脳への刺激が少なくなり、認知機能の低下につながることも問題です。対策としては、家族や友人と電話するだけも効果があります。誰とも話さない日をできるだけ減らしましょう。
梅雨の時期に起こるさまざまなトラブルは、高齢者のQOLを低下させるきっかけとなる恐れがあります。梅雨によって引き起こされるリスクの対策をして、梅雨を乗り切ってください。