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東根市
地域包括支援センター
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お知らせ

2021/06/09

高齢者とうつ

| by センター

心に元気がない状態は一般に「うつ」と言われています。うつは気分の障害です。気分が沈滞するといつもくよくよとして、なにもできず、考えも浮かばないような状態となります。これが行き過ぎると仕事も手につかず体はどこも悪くないのに布団から出られないような感じになったりします。

うつは年齢にかかわらずおこりうる病態ですが、高齢者における問題として認知機能の低下とならんで重要な位置をしめています。


高齢者うつの特徴について

高齢者においては、加齢に伴う心身機能低下、社会的な役割喪失への不安が生じてきます。そのような状況のもとで、心理的には、心身機能の低下と孤独を受け入れられないことが発症に関わってくることが多く見られます。

心と身体を別々に治療しようとしても、なかなかうまくいかないことが多いです。高齢者ではうつと身体機能の回復を同時に並行して進めていく必要性があります。

高齢者では、うつと生活習慣病との関連も重要です。高齢者うつ病・うつ状態のリスクとして、喫煙、拡張期血圧、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の存在が知られています。高齢者においてうつを予防するためには、このような生活習慣病に対する身体管理への意識を高めることも重要です。

 

高齢者うつと認知症

認知症とうつは合併することも多く、認知症の前触れとして、うつが現れる場合もあります。一方で、うつが現れると、考えるのが億劫になり、集中できなくなって、認知症のようにみえることもあります。うつによる見かけの認知症であれば、うつを治療することで、日常生活機能の改善が期待できます。疑いがあれば専門医のもとへの受診が望まれます。


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