平成29年度人生の最終段階における医療に関する意識調査(厚生労働省)が行われ、どこで人生の最終段階を過ごしたいかが聞かれました。
その調査では、末期がんや心臓病、認知症など、自身がどんな状態になっているかを想定するかによっても、人生の最終段階において希望する場所の分布が異なっていました。
いずれも、医療機関で最終段階を過ごしたいと希望する方は30~50%ですが、実際にどこで亡くなったのか、2018年のデータをみると、医療施設が最も多く75%となっています。
一方、最近は、老人ホームなどで、馴染みのあるスタッフに見守られて最期を迎える方も増えてきました。(10.0%:2018年のデータ)また、自宅で亡くなる方も13.2%になっています。
どこで最期を迎えたいかという気持ちは、心身の状況、家族の状況などによって、非常に揺れるものです。
一度決めたら、それで終わりではなく、その時その時の自分の気持ちを、家族など自分の信頼できる方々や医療・ケアチームと共有し、話し合いを繰り返しながら、できるだけ自分の意向に沿った場所で、望まれる形の医療やケアを受けられることが重要です。
「どこで最期を迎えたいか」一度、考えてみて、そして、自分の信頼できる方たちと人生会議を開いてみませんか?