耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。
私たちにとって耳は、外界の音や刺激から危険を察知したり、言語を習得して他者とコミュニケーションを取るための重要な器官です。耳は「聴く」という聴覚の他に、「身体のバランスを取る」平衡感覚を司っています。
感覚器であり平衡器官である耳の、音や言葉を聞き取る能力を聴力と言います。その聴力を調べる検査が「聴力検査」です。加齢などによる老人性難聴の多くは、日常会話域よりも高い音域から始まるとされます。日常生活の中で聴力の低下は自覚しにくく、気づいた時には既に難聴が進行していることもあります。