水害はある程度事前に予測ができる災害です。水害時の「避難」に関する情報を紹介します。
ハザードマップの活用法
ハザードマップとは、地震、洪水、土砂災害など、過去の災害データや地理情報をもとに、それぞれの地域で起こる災害を予測し、被害範囲を地図にしたもので、市役所やホームページで入手できます。
ハザードマップを見るポイント
①避難場所や避難経路を確認する
②よく使う場所なども確認する
③災害ごとにハザードマップがある
④紙で持っておく
車での避難は要注意
一般的に車で避難することは原則禁止と言われています。しかし、車で移動しないと不便な地域の人たちや、家族に足腰の悪い高齢者がいると車を使わざるをえません。
車での避難の心構え
①ふだんから避難先をいくつか決めておく。水につからない安全な場所であることを確認しておく。
②ハザードマップを見て、道が水につかる危ない状況ならそのルートを避ける。抜け道も複数決めておく。
③なによりもいちばん大事なのは、早めに出発する。
密を防ぐ避難の基本は「分散避難」
新型コロナなどの感染症対策として問題になるのはスペースの確保です。密を避ければ避難所の収容人数が減ってしまいます。避難所に行っても入れないという事態を避けるには、「分散避難」が必要となることもあります。
①自宅が安全な場合→在宅避難
②自宅が危険な場合→親族宅やホテルに避難
③車中泊
避難所に求められる感染症対策
避難所は人を集める場所です。新型コロナウイルスだけでなく、ノロウイルスなどさまざまな感染症の対策が求められます。
①体温計で体調をチェック
②避難者同士の間隔を2メートル以上保つ
③手洗い、うがい、そして消毒を欠かさずに
熱中症のリスクを避けよう
被災した上に、避難生活が長引くと疲労がたまり、体調不良や栄養不足、夏場は熱中症リスクが高まります。
①こまめに水分補給
②いつも以上に体調管理に気をつける
高齢者の口腔ケアも大切
「口腔ケア」とは歯を磨いたり、口をゆすいだりすることです。口腔ケア不足によって、口の中で細菌が増えていって、誤えんで肺の中に細菌が入ってしまい、肺炎を起こし死に至る場合もあります。歯ブラシなどがない場合の対策として、普通のガーゼを指に巻いて歯を拭く方法が有効です。これだけで十分な予防となります。ガムを噛んだり、水やお茶でうがいをしたりしても対策になります。