ペットは、癒しと元気を与えてくれる存在ですが、ペットをお世話する人間が必要です。自分がペットよりも先に亡くなってしまったらと考えると、不安は強くなります。
ペットである動物には、民法上財産を相続させられません。しかし、財産は残せずともペットの飼育のために残したお金や環境を使ってもらうことができます。
飼い主が亡くなり、もしペットを飼育する方がいない場合、残されたペットは保健所に保護されます。保健所は保護する期間が定められており、期限が過ぎれば殺処分されることが現状です。
大切な家族であるペットが、いつまでも穏やかに暮らしていけるように、飼い主は引き取り先を決めたり、法的な手続きを踏んでペットの飼育を任せられる相手と契約したりしましょう。
飼い主の死後にペットの安全を確保するには、主に3つの方法があります。
◎負担付遺贈や負担付死因贈与でペットの飼育を引き継いでもらう
◎ペット信託で里親に引き取ってもらう
◎老犬・老猫ホームに預ける
大切なペットの命を最後まで守ることができるのは飼い主だけです。お世話を任せる相手がいなければ、自分にもしものことがあった時にペットは路頭に迷ってしまい、保健所に送られる可能性が十分に考えられます。
命を失う結果にならないよう、ペットの飼育を後任してくれる方を探しておきましょう。
方法によって必要な資金も異なるため、ペットの将来を考えるのなら資産管理も早めに進めることも大切です。