秋になり、涼しくなりました。「寒いから」と何枚も下着を重ね着し、さらにシャツ、セーター、上着と目いっぱい着込んだ状態で過ごしておられる方が、皆さんのなかにもいるのではないでしょうか。
秋から冬にかけても、脱水症状に陥ることがしばしばあります。特に高齢者は汗をかきにくい、水分補給が必要な状態になっていても、身体がそれを感知しないなど身体機能が低下しています。
「夏でもなく、野外でもない」環境で起こる脱水を「かくれ脱水」といいます。なかでも、高齢者で、糖尿病や高血圧などの持病があったり、栄養不良、肥満気味の方は、かくれ脱水になるリスクが高くなります。
高齢者がかくれ脱水であるかどうかが判断できる、簡単なチェック法を紹介します。
~「かくれ脱水」発見チェックリスト~
- 脈拍数が120回/分以上である。
- 体温が37度以上である。
- 爪を押したあと、色が白色からピンク色に戻るまで3秒以上かかる。
- 皮膚に張りがない。
- 部分的あるいは全身的なけいれんがある。
- 意識レベルが低下している。
- 体重減少が3%以上。
※上記の症状に1つでも当てはまれば、脱水症が疑われます。
経口補水液などで速やかに水分補給を行いましょう。
参考:教えて!「かくれ脱水」委員会