「活」では、人生の後半期を自分らしくいきいきと過ごすための活動をします。
1)健康
日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳です。一方、「健康寿命」は、男性約72歳、女性約75歳ですので、「健康ではない期間」が男性は約9年、女性は約12年あります。健康寿命を延ばすことは、老後の生活の質を向上させ、家族の負担や医療・介護費用を軽減することにもつながります。健康寿命を延ばすためには、生活習慣や食生活を見直し健康維持をはかることが大切です。
2)資産(見直しと改善)
老後の収入は主に年金ですが、年金だけで支出をまかなえない場合、預貯金などの資産を取り崩すことになります。老後の家計の見直しについては、早い段階からファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談するのも良いかもしれません。
3)仕事
資産維持や老後の生活のゆとり確保のために仕事を続けることが必要になる場合もあります。一方で、健康や生きがいのために仕事をする人もいます。仕事をすることで、新たな目標ができたり、旅行や趣味を楽しんだりといった相乗効果も生まれます。
4)住まい
住まい方にも、自宅にずっと住み続けるのか、高齢者住宅・施設に移るのか、子どもと同居や近居をするかなどの選択肢があります。住まい方の希望によって、住み替えやリフォームについて必要な計画を立てます。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの入居費用を調べたり、必要なリフォームの予算や公的補助について調べたりすることも必要になります。
5)生きがい
「活」で最も大切なのは、やはり「生きがいを持って生活を送ること」と言えます。生きがいを見いだすためには、やりたいことや好きなことを書き出してみてはいかがでしょうか。やりたいことが具体的に見えてくると、そのために何を始めるべきかがわかり、具体的な行動を起こすこともできます。生きがいを持つことが終活全体の価値を高めます。