本日、5月17日は日本高血圧学会が定めた「高血圧の日」になります。
高血圧の基準は140/90 mmHg以上となっています。
高血圧治療ガイドラインで定められている目標値は
75歳未満の方 140/90mmHg未満
75歳以上の方 150/90mmHg未満、可能であれば140/9mHg未満
至適血圧 120/80mmHg
*持病等により個人差がありますので、目標値は主治医に確認してください。
高血圧は日本人の三大死因のうちの二大疾患である脳卒中や心臓病など、生命に関わる病気を引き起こす最も主要な原因となっています。しかし、サイレント・キラーと呼ばれるように、自覚症状がないために、脳卒中などを発症してから後悔することも少なくありません。
検診では少し高いけど頭痛などの症状がないから大丈夫、毎月受診するのが大変だから通院しないなどの理由で放置するのではなく、定期的に受診し血圧コントロールをしましょう。
医療機関等で血圧を測ると高く出る方も多いと思います。
自宅で安静にした状態で測り、「普段の血圧」を把握するようにしましょう。
〇測定する位置
上腕部(上腕カフ血圧計による)
心臓の高さに近い上腕部での測定値が、最も安定しています。
〇測定時の条件
朝:起床後1時間以内、排尿後、朝の服薬前、座った姿勢で1〜2分間安静にした後
晩:就床前(飲酒や入浴の後)、座った姿勢で1〜2分間安静にした後
*歩いたり、飲食したりすると血圧は上昇します。血圧測定時には椅子などに腰掛け、体の力を抜いて1〜2分間安静にしてから測定します。医師の指示によっては、夕食前などの測定もあります。また、自分で血圧が上がったかなと感じたとき、測定値と原因(推定)を記録しておくのも役立ちます。
〇測定回数
朝晩各1回が目安(低くなるまで何度も測定するのはやめましょう)
医師の指示によっては複数回測定し、平均値を記録することもあります。
〇その他
血圧測定はできるだけ長期間にわたり継続しておこない、毎日の測定値はすべて記録しておきましょう。記録したものは受診時に医療機関へ持参し、主治医に確認してもらうことをお勧めします。