東根市地域包括支援センター中央
 
サイト内検索

東根市
地域包括支援センター
住所:東根市中央一丁目
         3番5号
 地図
電話:0237-42-3939
FAX:0237-43-2331 

 
お知らせ

2022/03/07

若年性認知症とは

| by センター

若年性認知症とは

 若年性認知症とは、40歳から64歳に発症した初老期認知症に、18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた認知症の総称です。

 発症年齢で区分した概念であるため、認知症を引き起こしている原因はさまざまで病理学的にもいろいろな疾患を含んでいます。そのため、高齢者における認知症とは異なった独自の問題点が生じていることがあります。

 

若年性認知症の原因となる疾患

 若年性認知症の原因となる疾患については、アルツハイマー型認知症が最も多いようです。高齢者と比較すると前頭側頭型認知症や、脳血管性認知症、あるいはアルコール性認知症などの比率が高くなっています。

 また、若年性認知症は男性が女性より多いことも知られています。

 

若年認知症の特性とその対応

1.初発症状が性格変化、言葉がでにくいといった症状から始まることがあるため、うつ、精神的ストレス、更年期障害などと初期診断を誤られやすく、精神症状で始まった際にはしばらく経過を観察しないと診断がつかないことがあります。若年認知症の診断が可能な医療機関かどうか確認して受診することがすすめられます。

2.仕事をしている世代でもあり、仕事がうまくこなせないことからきわめて早期に異常に気がつかれることも特徴です。本人も家族も最初に異常を感じてもなかなか受診にふみきれないこともあります。本人は自覚が乏しく受診に対して拒否的になることもありますし、家族も病気とみとめることに逡巡があることも。ただ、診断が遅れてよいことはなにもありません。何とか受診に繋げることが重要です。

3.社会的には現役世代であるため、仕事が困難となることにより、仕事を失うことがあります。その結果、家族の経済的な問題が生じやすくなります。医療の継続を支援するものとしては傷病手当金の利用、自立支援法による医療費の公費負担などがあります。40歳以上では介護保険の対象となります。また、初診から6ヶ月以上経過すると精神保健福祉手帳の申請が可能になります。このような社会福祉制度の利用するためにも早期の診断と相談が大切です。


13:22