高齢者の死因の上位には「肺炎」「誤嚥性肺炎」が入ってきます。同じ肺炎ですが、発症の理由が少し異なってきます。両方とも、何らかの理由で免疫力が低下した状態になったところにウイルスや細菌が肺に入るため炎症が起こります。通常の「肺炎」は年齢や性別に関係なく発症するリスクがあります。
ですが、「誤嚥性肺炎」は免疫力の低下だけなく、【嚥下機能】が低下したことも原因になります。そのため【嚥下機能】が低下した高齢者は発症リスクがとても高くなります。「誤嚥性肺炎」は介護が必要になる原因にもつながります。食事の時にむせやすくなった、唾液でもむせる、うまく飲み込めないという時は嚥下機能が低下しているので特に注意が必要です。なお、誤嚥したからといって、必ず誤嚥性肺炎になるとは限りません。吐き出す力があると異物が肺に入らないからです。嚥下体操など飲み込みに関する筋肉を鍛えましょう。体調を整え、免疫力を高めるのも重要です。十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事を心がけましょう。