正岡子規は1895(明治28)年10月26日に奈良へと旅立ちました。その旅先で「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだといわれます。この俳句にちなみ、10月26日は「柿の日」に定められています。
柿には、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。柿が赤くなる秋は天候がよいので、体調を崩す人は少なく、医者は商売にならずに青ざめる、という意味です。
柿の健康効果
老化防止や美容、二日酔いの予防にもおすすめです。
柿のビタミンCの含有量はとても多いです。甘柿は可食部100gあたり70mgと果物の中ではトップクラス。1個食べると、ビタミンCの1日の摂取基準量を満たすことができます。ビタミンCは風邪の予防や免疫力アップ、美肌の育成・維持などに重要な働きをする栄養素です。
また、柿には、クリプトキサンチンやリコピンなどのカロテノイドも含まれていて、これらは老化防止などに効果が期待できます。
さらに、柿に含まれているタンニンの一種には、アルコールの有害な作用を抑える作用が期待でき、柿は二日酔いの予防や緩和にも役立ちます。タンニンには抗酸化作用もあるので、がんなどの抑制効果も期待できます。