治療
レビー小体型認知症の脳病変の進展過程そのものを根本的に治療する治療法は、現在のところ確立されていません。そのため、症状にあわせた対症療法が中心となり、アルツハイマー型認知症と同様に薬物療法と非薬物療法に大別されます。
非薬物療法としては、ケアや環境調整が重要です。認知機能が低下しそうなときには1人で歩かせずにそばにいたり、幻視を起こしにくいように室内の明るさを統一したりすることも効果が期待できます。また、パーキンソニズムでは転倒をしやすくなるため、環境中からつまずきやすいものは排除することが必要です。
いずれにしても、多職種協働連携の中でご本人及びご家族を、各種介護サービスを利用しながらサポートしていくことが必要になります。