11月16日は「国際寛容デー」です。1995年の国際寛容年を受けて、翌1996年に制定されました。世界寛容デーは、1995年に採択された「寛容に関する原則の宣言」に基づいており、この宣言では、寛容を「豊かな多様性に富む世界の文化、表現の手段、人間としてのあり方を尊重し、受け入れ、享受すること」と定義しています。
寛容とは、普遍的な人権と他者の基本的自由を認めることです。人々は生まれながらに多様であり、寛容をもってのみ、世界各地に存在する多様な社会が存続しうるのです。
寛容な心を持つ人の特徴・心理
寛容な心を持つ人には、特徴・心理があります。
① 素直で人を信じる心がある
寛容な人は、相手を認める心の広さがあり、人を信じる素直な心を持っています。自分の心がまっすぐで、人は基本的に善人であると思う傾向が強く、人を疑いません。
② 相手の気持ちや立場をおもいやる心がある
寛容な人は、相手の気持ちや立場を、自分に置き換えて考えることができる人です。それだけに、相手の辛さや苦しみを理解して寄り添う、思いやりの心にあふれています。
③ 相手を許す気持ちを持っている
寛容な人は、相手の気持ちを想定して許す気持ちを持っているので、こうした思いにとらわれることがありません。
④ 争いが嫌いで臆病
寛容な人の中には、争いそのものが嫌いで臆病なところを持っている人がいます。
⑤ 場の空気を和ませる
寛容な人は、場の空気を和らげ、和ませる魅力を持っている人が多いです。
⑥ 相手をリラックスさせられる
相手に安心感を与えるので、一緒にいたい、気持ちが通じやすいという印象を持たれます。
⑦ 小さなことに目くじらを立てない
寛容な人は、相手を受け入れる間口が広く、ただ言いなりになるのではなく、相手の心をつかんでしまうことがあります。
⑧ イライラする時間がもったいない
寛容な人は、精神的に大人だと言われることが多いです。感情的になって、誰かに対する怒りに振り回されてしまうことがありません。
⑨ 気持ちのコントロールが上手
寛容な人は、ポジティブに考えたり、相手の気持ちになって考えたりすることで、自分の気持ちをコントロールできます。
⑩ 直情的に怒りをぶつけることが少ない
寛容な人は、感情的な行動を取ることが少ないものです。理由をつけて自分を抑えるのではなく、共感したり、相手の気持ちが理解できたりする素地を持っています。