大雨などの災害時に、自治体が発表する避難の情報は「避難勧告」が廃止されて「避難指示」に一本化されるなど、大幅に変わりましたので確認しましょう。5段階の警戒レベルのうち、レベル4の「避難指示」の段階までに危険な場所から避難することが重要です。
避難などに関する情報は、一昨年から5段階の大雨警戒レベルに分けて運用されてきましたが、必ずしも的確な避難につながっていないとして再び変更されました。
▽レベル1:「最新情報に注意」
▽レベル2:「避難方法確認」
▽レベル3:「高齢者等避難」→これまでの「避難準備の情報」から名称が変更されました。高齢者や体の不自由な人は避難を始めてください。
▽レベル4:「避難指示」→これまで「避難勧告」と「避難指示」がありましたが、違いが分かりにくいため一本化されました。危険な場所にいる人は全員、避難が必要です。土砂災害警戒情報や氾濫危険情報が出るなど、これまでの「避難勧告」のタイミングで発表されます。
▽レベル5:「緊急安全確保」→これまでの「災害発生情報」に代わって設けられました。災害が発生しただけでなく、切迫している状況などにも発表されます。周辺の状況を確認して近くの頑丈な建物に移動するほか、外に出ることも危険な場合は建物の2階以上や崖から離れた場所に移動するなど、少しでも安全な場所で命の助かる可能性の高い行動を求めています。しかし、緊急安全確保は必ず発表されるというわけではありません。あくまで「避難し遅れた人の次善の行動」とされています。
レベル5を待つことなく、レベル4の「避難指示」の段階までに避難をするよう求めています。戸惑うことなく対応できるよう避難するタイミングや場所などをぜひ再確認してください。