2020/09/16 | 野外の危険な生物について | | by センター |
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秋にかけて、屋外で過ごす時間が多くなる季節です。 この時期に気を付けなければならないことは、虫刺され被害です。スズメバチや蛾の幼虫など、猛毒を持つ生き物が活発になる時期ですので、十分な注意が必要です。
ムカデの活動が一番活発になるのは、9月から10月にかけてです。落ち葉や倒木の下だけでなく、家の中にも侵入してきます。靴の中や布団の中に潜んでいる事も多いので、注意が必要です。
ムカデの顎にはヒスタミンやセロトニンなどの成分が入った強力な毒が含まれています。そのため、刺されると非常に激しい痛みを感じます。また、アナフィラキシーショックを起こす危険もありますので、刺された直後に頭痛や嘔吐や呼吸困難などを感じたら、急いで病院で受診してください。
スズメバチが一番気性が荒くなる時期は9月中旬から10月下旬です。巣を見つけたら絶対に近づかないのが一番です。山を歩くときは頭を守るために帽子をかぶったり、色の濃い服を着ない、香水などの匂いの強いものは身に着けないなどが効果的です。ちなみに虫よけスプレーなどはスズメバチには効果がありません。
万が一、気が付かないうちにハチの巣に近づいてしまったら、大きな声を出したりは絶対にせず、腰をひくくして、ゆっくりと巣から離れましょう。大声を出したり走ったりすると、蜂を刺激してしまい、追いかけてきます。頭や首をさされると重症化するために、頭部と首を守る事も必要です。
マムシは、危険な生き物の代表格で小型のヘビです。やぶの中を好み、外周道路沿いの石や切り株の上でひなたぼっこをしていることがあります。基本的に近づかなければ攻撃してくることはありません。万が一咬まれた場合はすぐに病院に行き治療をする必要があります。