大人は一晩に20〜40回寝返りをすると言われています。寝返りは、快適な睡眠をとるためにも、腰痛などの不調をリセットするためにも必要な動きです。
一般的に、寝返りには血行を促進し、体温を調節する働きがあると言われています。また、体圧が一箇所に集中しないように、身体が寝具に当たる位置を変える効果もあります。
日中、家事や趣味などで下を向いて作業する場面が多いと、背骨が丸まった状態になります。丸まった背骨は肩こりや腰痛の原因になるので、1日の終わりにリセットしなくてはいけません。仰向けに寝ると身体は伸びますが、寝返りをするとさらに「反る」という作業が加わるので、より縮こまった身体がリセットされます。
また、立ったり座ったりしていると、身体は重力に抗っている姿勢になり、意外と筋肉と背骨に負担が掛かっています。唯一重力の影響を受けないのが寝ている姿勢ですので、寝ている時間は、筋肉と背骨を休ませることができるのです。