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東根市
地域包括支援センター
住所:東根市中央一丁目
         3番5号
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お知らせ

2021/09/17

便秘

| by センター

便秘の自覚症状としては、下腹部の不快感、膨満感(ぼうまんかん;膨れた感じ)、腹痛、吐き気、嘔吐(おうと)などの訴えが多いです。

「便秘」をそのまま放置しておくと、腸閉塞や直腸潰瘍、そして虚血性腸炎などの合併症を引き起こすことがあります。

便秘の原因

高齢者に起こる「便秘」は、加齢に伴う食事量やADL(日常生活動作)の低下、生理的機能の低下などの原因でおこります。

◎身体活動や食事摂取量の低下

・腸内容の減少、腸管壁への物理的 ・ 拡張刺激の減弱、腸局所血流の低下

・腸管の緊張や蠕動運動の低下

◎腸管筋層の萎縮、結合織の増加

・大腸を支える組織の緊張・運動の低下

・大腸憩室の増加

◎腸管壁緊張低下の助長

・腸の神経の変化

◎腸管の分泌低下

・便硬度の増大

◎腸がおならを吸収する機能の低下

・腸管内腔の拡張、腸がおなかの中で曲がる部分の異常

◎直腸壁の感受性低下

・排便反射の低下~消失

◎排便に関する筋力(腹筋・横隔膜筋・骨盤底筋群等)の低下

・腹圧の低下、直腸と肛門の角度を保つ力の低下

◎高齢者に多くみられる疾患との関連

・脳血管障害、肺気腫、心不全

◎高齢者のライフスタイルと心理的要因

・少ない食事量

◎繊維成分の少ない食事内容、水分摂取の低下、便意の抑制

◎浣腸や下剤の習慣性

 また高齢者では合併する心血管系疾患や消化器疾患、神経疾患などに対して治療薬が複数投与されていることが多く、薬剤が便秘の誘因となることもあります。

便秘の治療

 原因となる病気をもつ場合は、まず原疾患の治療を行います。それと同時に生活習慣の改善や食事・運動療法を試みます。

 薬剤性の場合、中止可能な薬であれば原因となる薬剤を中止します。無理であれば生活指導や食事療法とともに、適切な下剤を併用します。

便秘のケア・予防

排便の規則性

 毎朝、便意がなくても一定の時間にトイレにいく等、排便の規則性をつけると良いでしょう。またウォシュレットで排便前に肛門マッサージを行うことが大変有用です。

適度な運動

 適度の運動を毎日の生活リズムの中に組み込み、毎日、継続することを心がけましょう。運動により、腸の活動が活発になります。

食生活

 食生活では、以下のポイントを押さえて、便秘を放置せずに素早く解消しましょう。

・食事は13回規則正しく食べる。特に朝食を摂ることは腸を刺激し、排便を促します。

・水分を十分に摂る。 食事、食間の水分摂取のほか、起床時に冷たい牛乳や冷水をコップ1杯程度飲むのも水分補給と腸の刺激に有効です。

・食物繊維を多く摂る。

・食物繊維が水分を吸着し、便量を多くし、柔らかくして、便を排泄しやすくします。

・食事量を確保する。食事量不足は、便の材料不足による「便秘」の原因になります。

・食事には適度の油を取り入れる。油は腸での潤滑油となり、便を出やすくします。

・適度の酸味や香辛料で腸を刺激する


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