サイト内検索

東根市
地域包括支援センター
住所:東根市中央一丁目
         3番5号
 地図
電話:0237-42-3939
FAX:0237-43-2331 

 
お知らせ

2020/10/19

自己実現

| by センター
自己実現とは、「人が潜在力を実感すること」をいいます。「向上心を無視したり、否認したり、抑制したりするというよりもむしろ、その気持ちが実現するまでの継続的な過程もしくはそれが実践されるまでになることを指す。」と説明されます。

自己実現を説明するにあたり、「マズローの欲求段階説」をご紹介します。
マズローの理論によると、人間の欲求は優先順位に従って5段階に分類されており、第1段階として「生理的欲求」、第2段階として「安全、安心の欲求」、第3段階として「愛と所属の欲求」、第4段階として「自尊心の欲求」となり、第5段階は「自己実現の欲求」となります。

つまり、「自己実現の欲求」は、衣食住が安全かつ安心できる形で確保され、他人から愛されながら自分の居場所を確保し、報酬や名誉のためではなく自身の成長の可能性を信じ活動し、1人の高齢者としての自尊心を持つことで、満たすことができるものと考えられます。
では、高齢者が求める、自己実現とはどのような形なのでしょうか。高齢者の自己実現の一つとして考えられるのが、社会活動への参加が挙げられます。60歳以上の6割が、趣味などを含めたグループ活動へ参加しているという現状があります。また、33.7%の人が健康やスポーツに関するグループ活動を行っていたり、21.4%の人が趣味のサークルや団体へ加入しているようです。
さらに、高齢者の4割以上が生涯学習を行っているという実態もあります。高齢者は生涯活動で得た知識によって自分自身の人生を豊かにし、より健康の維持、増進へと役立てているようです。

一概に、どちらが良いのかはいえないものの、生涯学習に興じたり、社会活動に参加していくことで、日常生活にメリハリが生まれます。また、自分以外、家族以外の誰かと接することで、外の世界へ目を向けられるようになり、いわゆる「ひきこもる生活」から脱することができます。高齢者であるからこそ、自身の成長の可能性を信じ、社会とつながった生活を送っていくことで、生活に張りが出て、より豊かな人生を送ることができると思われます。


17:22